敦賀市の鉄道遺産ストーリー
長浜市・敦賀市・南越前町観光連携協議会で文化庁に申請していた「海を越えた鉄道 ~世界へつながる 鉄路のキセキ~」のストーリーが2020年6月19日に日本遺産に認定されました。
北陸線の旅情を掻き立てる敦賀市は、明治 15 年(1882)日本海側で初めての鉄道が開通した町で、ここから鉄道遺産ストーリーがはじまりました。明治35年にシベリア鉄道が開通し、それに伴い敦賀-ウラジオストクの定期航路が開設されると、敦賀港は日本海側屈指の国際港としての地位を確立し、人、文化、経済の国際交流の架橋となりました。そして明治45年には東京の新橋-金ヶ崎(敦賀港)間に、ウラジオストクを経由してヨーロッパまで1枚の切符で渡航できる直通列車「欧亜国際連絡列車」が開業しました。
このルートで、歌人・与謝野晶子はパリへと旅立ち、日本が初参加したストックホルムオリンピックで日本選手団が利用し、第二次世界大戦中には、リトアニア領事代理であった杉原千畝が発給した「命のビザ」を持ったユダヤ人難民が続々と敦賀に上陸しました。この「命」と「平和」のストーリーを後世に伝えるため、敦賀港を望む場所に「人道の港 敦賀ムゼウム」という資料館が設立され、2020年にリニューアルオープンしました。
現在、長浜市、南越前町を結ぶ明治時代に建造された旧トンネル群は、新たな観光ルートとして注目を集めています。また、敦賀港線は1987年に旅客営業を停止し、2019年に廃線となりました。
実施日:10月5日(木)~10月6日(金)
集合:敦賀駅 12:20
食事条件:朝食1回、昼食0回、夕食1回(※1日目は昼食はお済ませの上ご集合ください)
行程:
【1日目】●敦賀駅・観光ボランティアガイドからの説明‥<徒歩約10分>‥●眼鏡橋=<バス>=●旧敦賀港駅舎=<バス>=●赤レンガ倉庫=<バス>=●金ヶ崎宮駐車場・花田欣也氏の案内でランプ小屋見物と敦賀港線廃線ウォーク(徒歩約40分)‥‥●人道の港・敦賀ムゼウム=<バス>=●旧大和田銀行本店本舗=<バス>=●民宿にチェックイン(17:00頃)夕食後、お月見体験へ=<バス>=●西福寺・院内とお庭よりお月見体験。書院庭園鑑賞=<バス>=●氣比神宮・日本百名月の1つ=<バス=お宿(20:50頃着)
宿泊:さざなみリゾート長兵衛、または伝平荘
【2日目】●お宿(8:40頃出発)=<バス・途中、日本三大松原の一つ、気比の松原経由>=●氣比神宮商店街付近散策・「なご着物店」で和装体験と「中道源蔵茶舗」でお点前実演・お抹茶体験など=<バス>=敦賀駅(12:10頃着)
首都圏・関西地区からの利用列車例
発着地 | 利用列車例 | |||||||||||
東京駅発着(往路) | 東京駅(8:33発)=<ひかり635号>=米原駅(10:47着)(10:56発)=<しらさぎ5号>=敦賀駅(11:24着) | |||||||||||
東京駅発着(復路) | 敦賀駅(13:10発)=<しらさぎ8号>=米原駅(13:45着)(13:57発)=<ひかり652号>=東京駅(16:12着) | |||||||||||
大阪駅発着(往路) | 大阪駅(9:42発)=<サンダーバード13号>=敦賀駅(11:02着) | |||||||||||
大阪駅発着(復路) | 敦賀駅(12:41発)=<サンダーバード20号>=大阪駅(14:05着) |
総務省、地域力創造アドバイザーで旧北陸線トンネル群特別アドバイザーの花田欣也氏が
敦賀港線跡の魅力をご案内いたします。
(C)Kinya Hanada
花田欣也氏プロフィール
大手旅行会社に長年勤務した経験を生かし、地域観光のアドバイザーを務める。ライフワークとして産業遺産・トンネルを歩き、全国規模で例のないトンネルツアーの講師も務める。「マツコの知らない世界」などのメディアにも数多く登場し、日本の貴重な土木産業遺産の魅力を発信。「トンネルツーリズム」を提唱し、地域活性化に繋げる講演や執筆も精力的に行っている。また、映画関連の書籍も執筆するなど、幅広いフィールドで活動している。近著に「鉄道廃線トンネルの世界~歩ける通れる110」、「是枝裕和とペ・ドウナの奇跡」(ともに天夢人・刊)
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